8月9日からの大雨により、岩木川が氾濫する危険性が高まったとして、弘前市の一部の地域に避難情報で最も高い警戒レベル5の「緊急安全確保」が発令されました。それに伴い、弘前市の避難行動要支援者名簿が初めて使用され、避難地域にお住いの対象者に、避難場所の情報提供と避難方法の確認の連絡が入ったようです。連絡を受けた方から、市役所の人が連絡をくれて初めて避難地域になっていることを知って驚いた、避難について一緒に考えてくれて助かったなどという声が聞かれていました。
避難行動要支援者名簿登録制度は、災害等による緊急時の避難支援や安否の確認など、避難行動要支援者の生命または身体を守るために必要な措置を実施するための基礎となる名簿を市町村が作成するもので、平成25年から義務化されています。
対象となるのは障害者手帳(身体障害者手帳1~3級、愛護手帳A判定、精神保健福祉手帳1~2級)を所持している方や75歳以上の在宅の方などですが、該当者が自動的に名簿に記載されるのではなく、自分で申請する必要があります。名簿に記載された情報は、消防署、警察署、地域の民生委員などに提供されることになっています。
地震などに加え、大雨や竜巻による被害など、これまで想定できなかった自然災害が日本各地で続いています。災害時の備えの一つとして、この制度を活用してみてはいかがでしょうか。