就労サポートひろさきでは、障がい者の就労に向けた訓練ツールとして、ワークサンプル(幕張版)を導入いたしました。このツールを使うことで、実務作業から事務作業にいたるまで、自分の作業能力はどの段階にあるのかというのを客観的に評価でき、職業能力についてのアセスメントから自己理解を深めることが出来ると期待されます。
ワークサンプル(幕張版)には数種類の作業課目がありますが、それぞれにおいて具体的な時間や量が課題提示され、作業に取り組みます。
その取り組みの中で、集中力・能率・エラー頻度等を数値化し、スムーズに行えない原因やどのような工夫があれば能力向上するのか等を分析することで、利用者さんの特性に合わせた配慮を見極めることや、自己理解を図ることにより利用者さん自身で場面に応じた対応方法のヒントを得て、身に付けていくということが可能になります。また、繰り返し行うなかで目標を掲げて作業能力を高めることや、実際の職場にて応用することができる力を高めていくことも可能であり、就労訓練において非常に有効な訓練ツールとされています。
これまで就労サポートひろさきでは、数種類の作業種や施設外就労等を組み合わせながら、職業能力のアセスメントや作業能力の向上を行ってきましたが、客観性や具体性に乏しい部分も多くあり、不十分さを感じていました。導入を機に、より正確な職業能力についてのアセスメントの実施と職業適性把握、職業能力の向上を目指し、一人でも多くの方が就職出来るように活用していきたいと思います。
ワークサンプル セット一式 13種類の職業検査項目があります。
ピッキング作業…指示された数量の物品を集めます。スーパーマーケットの品出しや、製造業の在庫管理等の職業場面に応用が可能です。
作業日報集計作業…作業日報を見て、指示された日付の作業時間、作業量、不良数を集
計します。
企業の経理事務等の職業場面に応用が可能です。